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7月のおしごと

【7月】
長い冬を超え、大張りきりの5月6月を過ごし、もういいかな…、と弱音を吐きたくなるにも関わらず、手を抜けない7月。
1年で一番、奥さまの心が折れやすくなる7月。。。

①成り続ける実を、もぎまくる!

夏野菜まっさかり。
我が家はキュウリを主力にしていて、7月がピークになります。

このキュウリ。
諸説ありますが、語源は「黄色の瓜」で、熟すとバナナのように大きく黄色くなります。
私たちが日ごろ目にしているキュウリは未熟な青臭いものですが、それが現代では「食べごろ」とされているわけです。
で、未熟なキュウリは、もの凄いスピードで成長します。
30cmほどのあのサイズになるまで、着果からたった1日。
というわけで、出荷基準のサイズに収めるには、1日2回の収穫が欠かせません。
そう。
キュウリが成る間は、1日たりとも欠かさず、朝と夕2回の収穫が必要になります。
ちなみに我が家のキュウリは、ざっと400本植えてあり、多いときで朝1,000本、3時間は掛かります。
まるでその昔「テトリス」にハマっていた時のように、何を見ても、寝ても覚めてもキュウリに見えてきます。

約1ヶ月半のキュウリ収穫は、まるで修行のよう。
出来が悪くなってくると悲しい気持ちになるのが農家ですが、キュウリだけは、「早く終わらないかな…」と弱音が出てしまいます。あ、いやいや、愛情をかけて育てているはず!

そんなわけで、1年の中で一番記憶がないのが、この7月。
皆さん、キュウリ農家を目指すなら、それなりの覚悟がいりますよ!?

キュウリ1

②草を刈る!
汗を飛び散らせながら、土手草を刈る!
刈っても刈っても生えてくるけど、それをまた刈る!

刈るといっても鎌じゃないです。草刈り機。
かつて、伊賀有機の親玉・松井さんのいわん農場で研修の話を聞いたとき、「研修一年目は夏に草刈りばかりさせて、まずは体力をつけさせるんじゃ(ニヤリ)」というので、巨大な大鎌でも振り回すのかと想像して怯えていましたが、やっぱりいわん農場も草刈り機。
松井さんは、かの「草刈り十字軍」発足当初のメンバーだったそうなので、山の下草刈りと言えば鎌かしら、と思った次第。

とはいえ、機械でも大変な作業です。
ただひたすら、黙々と刈る。
刈ったあとには、綺麗な土手が現れてご満悦。
ときにはヘビをスパッと殺ってしまったりしますが。。
でも、3haもの畑、一巡して帰ってきたら、最初の畑は元通りなんですね。


③秋の準備がそろそろと始まります。
夏のピークと同時に、秋の準備が始まります。
うっかりしてはいられません。
多忙にかまけて、種を購入を忘れてはいけません!

出だしは、モロッコインゲン。
風の木農場では、キュウリの根元にそろっと種を蒔いていきます。
灼熱の日差しをキュウリが遮り、根元には湿気もある。
この時期は暑くて芽出しが難しいのですが、この方法を思いついてから、グッと状態がよくなりました。
ツルを這わせるネットもそのまま使えるし、一石二鳥です。

真夏に芽出しに失敗すると、今度はどんどん寒くなる季節。
作物の生育は鈍くなる一方なので、取り返しがつきません。
慎重に慎重に、種をまきます。

次いで、ニンジン(ちなみにウチは毎年発芽させるのが下手くそです。。)。
8月に入ると、ブロッコリーやキャベツなどの苗づくりが始まっていきます。


とはいえ、基本的には身も心もキュウリに支配される7月。
でも最近、ちょっと「旬を外す」ことを覚えました。
確かに7月にピークを持ってくると、一番作りやすいし、たくさんとれるようだけど。
ちょっと蒔く時期を変えても、ゆっくりですが、キュウリはできる。
7月以外にも、ちょっとずつですが、キュウリがあると嬉しいですよね。
就農当初の思い込みで、この時期に無我夢中で作っていましたが、すこし考え方を変えました。
気分もすこし楽になりましたよ。

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夏野菜ごろごろです。

ぐぅ
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6月のおしごと

【6月】
梅雨の到来とともに、軟弱葉物たちは、細胞の要求する成長速度について行けずに傷みが増え、徐々に畑から退場していきます。
空いた畑の片付けと、夏野菜の準備の季節です。

①おもーい野菜の季節
夏野菜に切り替わる前に、頑丈な重量野菜たちが早く収穫してくれと待ち構えています。
玉ねぎ。ニンジン。そしてキャベツ。
もう腰が限界なので、ジャガイモは、できれば手を出したくありません(笑)。

赤玉ねぎゴロゴロ

②果菜の誘引
キュウリ、ナス、ピーマンといった果菜類は、ドンドン大きくなって実をつけます。
人間が作業しやすいように、それぞれの葉っぱに光が行き届き、肝心の実にたくさん栄養が送られるように、ネットや支柱に枝を「誘引」し、形を整えていきます。

いや、すでに品種改良が進みすぎて、彼らは原種の姿を忘れて「独り立ち」できなくなっていて、誘引してあげざるをえない、と言った方がいいかもしれません。
なので、ボクはあまり好きな作業ではないのですが、野菜を「作り込む」篤農家さんたちは、徹底しています。
彼らは誘引のみならず、肥料はもちろん水も光も自在にコントロールして、一級品の果実に仕上げてきます。すごい。でもボクはどうしてかあまりに管理の手を加えることが好きになれません。それって農家としてどうなんだろ、と思うのですが、土づくりをして、あとは野菜達のチカラにゆだねる考え方にどうしても惹かれてしまいます。
もしかしたら、最初に研修を受けたところが、畑一面に葉物野菜をドンドン植えつけていく「体育会」農業だったのが沁みついているだけかもしれませんが。最初に緻密な果菜屋さんに学んでいたら、また違った考えになっていたかもしれませんね。

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(一年目のキュウリ。誘引も何もなくニョキニョキと。。葉っぱがベロっと垂れ下がって、お恥ずかしい仕上がり。)

③緑肥を蒔く
この時期、春の仕事を終えた畑は、一部の果菜畑を残して、次々と空いていきます。
放っておくとあっという間に草だらけになる厄介者ですが、野菜がないということは、土づくりの大チャンス。
いろいろ試してみたいことはあるものの、作業に追われている時期なので、いまのウチはこれ。

緑肥作物のソルゴー蒔き。
これです。

まず、なぜ緑肥か。
緑肥というのは、出荷のためでなく、土づくりのために育てる作物のことです。
これを、春の収穫を終えた野菜をトラクターですき込む時に、同時に種を蒔いていく。
一気に大きくなるのですが、これで他の雑草を抑えられます。
なにより、「何か作ってる」ように見えると、草が生えていても放置されているようには見えず、周りのひとから文句を言われない。周囲との信頼はとっても大事ですからね。
ただ平らに耕耘しただけでは、また生えてくる草を繰り返し耕耘し続けなくてはならない。これって大変なんです。あんまり乾燥しているときに耕耘すると、埃ばかり巻き上がって土の微生物も死んでしまいますし。

それに、この仕事は種を撒き散らすだけの楽なもの。堆肥を撒いたり、土木作業したりという大変な土づくり作業は、基本的に冬の暇な時期にやります。

そして、なぜソルゴーか。
これはウチの土質を考えた上で選んでいます。
まずソルゴーが緑肥の中では一番、最終的な有機物量が多くなると言われています。
育ち切った8月にすき込むのですが、粉々になったソルゴーは、もみ殻のような役目を果たしてくれます。
そして、深く突き刺さる根っこ。
これが畑表面の作土の下にある「芯土」にヒビを入れ、徐々に砕いてくれると言われています。
水はけも良くなる。
最高!と言いたいところですが、あまりに出来の悪い畑だと、底の方で根っこが溜まり水に先にやられて腐っているような気もしますが。。。

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そんなわけで、夏の我が農場は、ほとんどがソルゴーに覆い尽くされています。
トウモロコシ農家か?と見まがうほどですが、いえいえ、あれはお金になりません!!

ぐぅ
プロフィール

ぐぅ&トミー

Author:ぐぅ&トミー
38歳♂・31歳♀・7歳犬。
有機農家になりたくて、伊賀に流れ着きました。
生かされている生活から、活きる暮らしを目指して。
多くの人を巻き込みながら。地道に。夢は大きく。
日々の作業や、想いをつづります。

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