FC2ブログ

8月のおしごと

長らくご無沙汰いたしました。。もうすっかり諦めかけた方も多いかと思いますが、涼しくなってきましたので、こっそい再開させていただきます。。。
これから徐々に5月までおしごとシリーズも遡っていきますので、ご勘弁ください。


【8月】

①夏休み!

と、大きい声で言いたいところですが、なかなかどうして休みを取るのは難しいのが百姓仕事。
仕事と生活が一体となっていますし、何より、一日と欠かさず世話をしなければならない動物(鶏と犬)がおります。
そうは言っても昔の農家は、じいちゃんばあちゃんに世話を任せて、少しは遊んだもんらしいです。
今の核家族・新規就農者は、より過酷な状況にあるんですねー。
とはいえ我々は伊賀有機農産という仲間がいますので、このときこそはと仲間に押しつけ、ちょこっと遊びに行ってきましたよ。
温泉に川下りに水族館。
(カメラ紛失につき、しばらく字のみのブログで我慢下さい…)

ちなみに、農家が休みを取るには、ちょっとしたコツが要ります。
まず、出荷が止まること。
で、蒔きたての苗がないこと。
この2点をクリアすれば、一日たりとも目が離せない、という状況から解放されます。

風の木農場の場合、キュウリが力尽きる8月初めから、秋の苗作りが始まるお盆明けまでの1週間と。
霜が厳しくなって野菜の生長が一気に弱まる年末から、春の苗作りが始まる正月明けまでの2週間。
が、狙い目です。

毎年、この時期を如何に休むか、虎視眈眈と狙っております。
いや、来年からはバイトさんに任せてパーっと外国でも!!と企んでおりますよ。



②なえづくり

毎年、奥様が一番頭を痛めている夏の苗作り。
今年はとくに35度を平気で超える猛暑の中、種を蒔いて芽を出させ、ヒョロヒョロにならないように、虫にも食われないように、細心の注意を払っての苗作り。
結果は。。。。ともかく、非常に重要な仕事になります。

なにしろ、この時期の苗作りは、やり直しが利きません。
失敗した!やりなおし!と思っても、蒔く日が数日ズレただけで、仕上がり日が大きく変わってきます。
計画出荷をする以上、失敗が許されません。

そして、この8月中旬から9月いっぱいの種蒔きで、来年3月頃までの野菜がだいたい決まってしまいます。
10月以降は、もう忍びよる冬の気配を感じながらの種まきとなり、作れるものも限られます。
とにかく、この1ヶ月半の種まきで、半年分もの出荷量が決まってしまう!
まさに大事な大事な1ヶ月半になるのです。

それなのに、最初に書いたように、とにかく難しい。
猛暑や日照りが続けば、種は思うように発芽しません。
かと思えば、台風や突風に襲われ、貧弱な苗がやられてしまったり。
夏の草むらで元気いっぱいになった虫たちにも襲われます。

今年も細心の注意を払って、早めの畑づくりを心掛け、ニンジンやモロッコインゲンの種に丁寧に丁寧に水をかけ。。
いまのところ、去年よりはいい出来に仕上がっています!


③畑づくり

3町(30反)ある畑のうち、夏の間に使う面積は3反ほど。
夏野菜は上に上に伸びるうえ、同じところで実が成り続けるので、使う畑は少なくなるのです。
残りの2町7反の畑は、草管理などしながら、慎重に秋を待っています。

そして、8月に入ったら、秋冬に向けて畑を一気に埋めていきます。
特に風の木農場は動きだしが早いです。

それは、マルチ(黒いシート)太陽熱消毒(透明のシート)を、畝に張っていく方法をとっているからです。

P4280247.jpg(春の写真ですが。黒いシートがマルチです。)


これまでも何度も書いているように、我が農場の畑の土はまだまだ発展途上で、水を含んでグチョグチョになったり、それが乾いてカチコチになったりが常態化しています。
ちょうどよくホッコリした状態で耕耘できるタイミングがとても限られているので、8月の乾いた時期は大チャンス。この時期ちょっと雨が降ったりすると、絶好のタイミングになります。(今年はその「ちょっとの雨」もなかったので、スプリンクラーで水を掛けてから耕耘する、という手間をかけましたが。)

ここで、できる限り畝を作ってしまいたい。
(9月5日現在、大雨にやられて、しばらく耕耘のタイミングはなさそうですが。泣。)
でももちろん、種を蒔くより前に作ってしまっては、雨に打たれて土表面が堅くなったり、草が先に生えてきたりと問題が多い。
そこで活躍するのが、マルチ。
これを張っておけば、草は生えない、畝の中の水分はある程度キープされる、ということで、欠かせないツールになっています。
もちろん、畑を覆うビニールマルチの姿は醜いものです。これで有機農業?と思ってしまう。ホントは、稲藁などの緑マルチがいいですね。そこまで手を掛けられる篤農家に早くなりたいと思っていますが、とにかく今は泣く泣く、生分解性のマルチを使っています。

そして、もうひとつのツールが、太陽熱マルチ。
これも同じように畝をビニールで覆うのですが、透明のビニールです。
これを張ると、夏の日差しに照らされ、畝内は蒸し風呂状態になります。
土表面の温度は60℃を超え、雑草の種は死んでしまいます。(もしくは発芽してすぐ枯れてしまいます。)
これを最低2週間張り、パッと剥がして、種を播けば、野菜の種だけがすくすくと伸びてくれる、という公算です。
秋は、まだまだ元気な草との競争になるのですが、これを使い始めてからというもの、草取りの負担がグッと減りました。

そして、これらのツールは、案外土にもやさしい。
自然農では、土をおこさない「不耕起」という手法をとることがあります。
土の中の生態系をかく乱しないこともありますし、堅く締まった土の表面を保つことで、中の土をふんわり維持できるからです。
耕耘すると一見土が柔らかくなったように見えますが、一度耕耘した土は非常に脆弱で、むき出しの裸地に雨でも降ったら、たちまちゴテゴテ、そしてカチカチになってしまいます。
(スポンジに水をかけるイメージです。)
それでも僕らが耕耘するのは、どうしても雑草を潰してしまいたいから。

ここが農法の大きな分かれ道になるわけですが。
耕耘してマルチをしておけば、起した土の中は、ふんわりの状態で保たれます。雨が降っても負けません。
畝の中の水分も維持され、生き物も守られ、温かさで微生物もよく生長します。

資材はできるだけ遣いたくないけれども。
悩みながら、いまはこの方法でやっています。

ぐぅ

※5・6・7月のおしごとは、近日中に公開!予定!
スポンサーサイト



プロフィール

ぐぅ&トミー

Author:ぐぅ&トミー
38歳♂・31歳♀・7歳犬。
有機農家になりたくて、伊賀に流れ着きました。
生かされている生活から、活きる暮らしを目指して。
多くの人を巻き込みながら。地道に。夢は大きく。
日々の作業や、想いをつづります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード