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癒しのひととき

あさ、かじかむ手をさすりさすり出荷しています。

もうじき、霜が降りはじめると、早朝からの出荷はできなくなります。
(野菜は凍っている間に収穫すると、溶けると同時に腐敗してしまいます。冬になると、前日の夕方に収穫していきます。)

それまでの、早朝のひととき。

農家でよかったと、しあわせを感じる一瞬です。

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秋野菜と虫の声

伊賀に来る前、僕は慣行農法(有機などの「特殊な」農法でなく、いわゆる世間一般で行われている農法)でレタス・キャベツの高原野菜を作っている生産法人で研修を受けていました。

みなさんご存じかどうかわかりませんが、農薬というのはほとんどが予防薬です。
病気や虫が出てから、「それ撒け!」とやっても手遅れ。だから、作物がきれいな状態のときから、定期的に農薬を撒きます。
たとえば防虫剤だったら、1.はじめに植物に浸透するような薬を撒いて、植物が大きくなっても効果が残るようにしておく、2.産み付けられた虫の卵を壊してしまう薬を、植物の表面に撒きつける、3.大きくなった虫がイチコロで死ぬような薬を振りかける、といった具合で、順番にいろんな薬を撒いていきます。
これは、予防だから、被害がなくなったからといって撒くのをやめる、というような判断が難しい。
そう、一度農薬に手を染めると、簡単にはやめられなくなるのです。

僕が有機農業の世界を選んだ理由はまた後日書くことにして、ともかく無農薬を目指すなら、無農薬でやってみないと、農薬を少しずつ減らしていくというのは、なかなか怖くてできないものです。

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今月は、僕が有機農家になって初めての秋野菜の収穫となりました。
秋野菜は、「虫がつくから難しい」、と話に聞いていました。
だから周辺の有機農家仲間は、あまり秋に重点をおかず、冬野菜に照準を合わせます。

なぜ秋に虫がつくかというと、秋野菜を採るには、種まきは晩夏。
まだまだ虫がたくさんいる季節だからです。
とはいえ怖いものしらずの新米農家は、秋野菜が食べたくて、つい沢山作付けしてしまいました。

結果は…!?
出てくる出てくる。
特に今年は、猛暑と初秋の適度な雨の影響か、ヨトウムシという蛾の幼虫の当たり年で、各地で被害が報告されていました。
無防備な我が家のレタスは、それはそれは無残に食い散らかされました。
もう、あっという間の出来事。
それでもヨトウは、大きくてフンもたくさんするけれど、表面を食べるだけだからまだマシ。
外葉や、玉の表面一枚二枚剥けば、なんとか出荷できます。
(というか、食べれるので食べてほしい!)
しかし、さらに強敵タバコガ(これも蛾の幼虫)出現。
こいつらは、なぜかレタスの中へ中へと侵入し、カジカジカジカジ噛むのです。
外目にはきれいなのに、中をみると赤く汚い食痕が。。。
畑は、出荷されずに放棄されたレタスの山で埋まってしまいました。

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もちろん、経営的には大損害。
しかし、畑をよく見ると、不思議なことに気がつきました。

レタスは、収穫適期が短いので、何度かに分けて定植し、定植した順に採っていきます。
今回大損害を受けたレタスの、少しまえに植えたレタスは、ほんの表面をかじられただけで無事出荷できました。
そして、大損害を受けたレタスから、数m離れた次に植えたレタスも、やっぱり被害は少なく、出荷できたのです。
虫が発生したのは、ほんの一瞬の出来事でした。

しかも、発生した虫も、急激に冷え込んだここ数日で、一気に死んでいきました。
虫はあまり大発生すると伝染病が流行って死んでいくと聞いたことはありますが、これはまた何か別の自家中毒のような形で、とにかく急激にその被害を減らしていったのです。

面白いことに、大損害を受けたのは、周辺農家が「このころに植えると一番いいよ」と言って、みなが沢山レタスを作っていた時期のもの。
(僕も、それに合わせて沢山植えつけたので、被害が大きかったわけですが。。。)
その時期を前後に少しずらすと、被害がなかったのです。

農薬を撒いていた研修時代には、決して気付かなかった事です。
まだまだ自然との付き合い方も知りませんが、自然の流れの中に身をおいているのだということを、かみしめた出来事でした。

ぐぅ
プロフィール

ぐぅ&トミー

Author:ぐぅ&トミー
38歳♂・31歳♀・7歳犬。
有機農家になりたくて、伊賀に流れ着きました。
生かされている生活から、活きる暮らしを目指して。
多くの人を巻き込みながら。地道に。夢は大きく。
日々の作業や、想いをつづります。

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